2003年、2005年に発売開始されて以降、
従来の金属構造で角が尖っている形状のIDテスタに比べて、非常にコンパクトで持ち易く、NTT工事以外の現場でも好評価で幅広いユーザー層に使用され続けてきた。
光ファイバ心線対照器 FID-12R、FID-20R/21Rですが、保守サービスが完全終了となっています。
心線対照器:左がFID-12R、右がFID-20R/21R
製造終了が、各々2011年、2009年でした。
FID-12Rは、生産終了から3年しか経っていませんが、
これはFID-12R、FID-20R/21R共通の部品があって、それが提供元より入手できなくなった為だと思われます。
従来のIDテスタに比べてコンパクト化していた
それまでのIDテスタと言えば、NTT-RECでのみ取り扱われている機種でしたが、決して現場に持ち込み易い形状にはなっていないものでした。
IDテスタ(多心測定機能付)
金属構造で角が尖っている形状でサイズもあともう少し小さくして欲しい・・・という大きさでした。
IDテスタ(通話機能付)
250万円以上もする高額なのがネックだった。
IDテスタの機能に加えて、通話機能があり、IDテスタのクランプにより回線途中での通話が取れるようにまでなっていて、人気がありました。(今でも所有されている会社様もおられます)
太陽光を拾い易いという最大の弱点があった
IDテスタを使用していく上での永遠のテーマとなっている「太陽光ノイズ対策」
IDクランプする所だけではなく、その左右(上部下部)からテープ心線の被覆を越えてファイバ心線の中へ太陽光(その他街灯照明など)の光がノイズとして入ってきていることが近年分かって来ました。
であるため、手で覆い隠すのでは解決しない場合があるため、
このような左右に長く覆い隠せるように、遮光ゴムが付属していました。
ですが、これでも根本解決とは言わず応急処置的な対応であることは否めない状態でした。
次機種(FID-25R/26R)からIDクランプ形状の根本的な見直しをしていくことになります。