送信部(LD光源)は眼に危険!要注意!

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通信装置に使われている光源。また、OTDRやIDテスタの対照光源、損失測定の送信部基準光源などといった光測定器に使用される光源には、LD(レーザーダイオード)と言われる発光回路が使われていますが、これは基本的に人体に害を及ぼします。

注意)近距離(1km未満、主に光LAN工事など)の損失測定の送信部基準光源などといった光測定器にはLEDも使用されます。このLED光源はさほど害はなさそうです。

具体的には眼が損傷します。

失明まで至ることまでは、そう心配はないとは思われますが、

何がやっかいなのかと言えば、『見えないこと』なのです。

「えっ知らなかった!」という方は是非ともこの機会に覚えておいてください。

断線確認や心線対照作業で用いられている可視光源のように、赤い光が見えればいいのですが、通信装置で使われる1.31、1.55という波長帯は眼に見えません。

なので、自覚が出来ないのです。

ではどうやってその注意を心がければ良いのでしょうか。。

むやみに覗き込まないこと

クラス分けされているその危険度ランク

実は、LD(レーザーダイオード)と言うのは、クラス分けがされています。

そのクラスに応じて危険度の目安にするのも良いでしょう。

LD光源は当初は、レーザーのクラスと言う格付けの中でも、クラス1、もしくはクラス2レーザーが主流でした。

クラス1レーザー
合理的に予見可能な運転状況下で安全であるレーザー。どのような光学系(レンズや望遠鏡)で集光しても、眼に対して安全なレベルであり、クラス1であることを示すラベルを貼る以外は特に対策は要求されていない。

クラス2レーザー
可視光のみに規定され、眼の保護は「まばたき」などの嫌悪反応により行われることによりクラス1なみの安全が確保されるレーザー。

ですが、より長距離の伝送を希望されるようになり、クラス3Aレーザーが使用されるようにまでなってしまいました。

クラス3Aレーザー
4mW以下 = + 6dBm以下 これが + 7dBmになるとクラス3Bとなってしまい、直接見ることは危険なレーザー。直視をしなければ安全なレベル。鍵やインタロックを取り付ける必要がある。使用中の警報表示等が必要。

テレビ伝送ではさらなる高出力!超危険!

hikariamp

ケーブルテレビを中心に、局内の伝送装置に光ファイバーアンプが使われており、出力パワーーが、+20dB以上もの高出力が利用されています。

数十チャネルものテレビ信号に加えて、インターネット上り下り、光電話までとなる大容量通信を同軸ケーブルでの伝送するには無理がありました。

光ファイバーは、長距離を伝送しても減衰しにくいのは利点ですが、さすがに分岐すれば減衰するため。光信号の出力を上げても安定した通信や放送の提供が可能となる光ファイバーアンプが必要となってくるのですね。

219

画像はグレイテクノス Model 219

それに対応する為に、光パワーメータもハイパワー対応のものがリリースされるなど、メーカー側も対応を迫られるほどでした。

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