OTDRの波形データ保存する内部メモリは何のために用意されたのか知る必要がある

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OTDRで計測した波形データは、外付けのUSBメモリにもデータ保存が主流となっていると思いますが、

OTDR本体内部にもそこそこの容量のデータ格納が出来るようになっています。

今ではどこのメーカーの機種にも当たり前のように搭載されていると思われるこの機能は元々どのような用途で設計されたのか。

ちょっとした豆知識のようで、結構実用的な情報となりますのでよろしければお役立てください。

修理メンテナンスに出した際に有効活用が可能

長年使用していると、

OTDRの測定波形が異常になってきた、修理診断に出す必要になってきた

という状況が必ずやってきます。

その際には、このような計測器の不具合現象を説明するにはなかなか厳しいものがあります。

単に波形が垂れてきた、ノイズに埋もれてきた、と修理依頼書に書いて出してもメーカー側では再現しなかったりすることもあります。

その時に不具合現象の波形データが内部メモリにあれば、メーカー側も「本当に起こっている不具合現象なのだな」

と理解して根気よく取り組んでいただけるようです。

昔の機種では内部メモリは入れられなかった

その昔の機種では、フロッピーディスクやPCカード(PCMCIA)を差し込んでメモリに利用していたりしました。

画像はAQ7250 1998年発売

ですが、現場のデータを入れている記憶媒体にわざわざ不具合現象のデータを混ぜ合わせてしまうのは波形編集上、面倒なことになってしまいます。

そもそもまだ90年代当時では、内部メモリはコスト高であり、しかも集積回路技術も未発達で基盤に組み込みスペースにも余裕がなかったはずです。

本格的に内部メモリが導入されたのは、2004年に発売された当時の安藤電気(現在の横河計測)AQ7260からになります。

20MBとまだまだ少ない容量ではありましたが、充分に役に立つメモリでした。

もちろん、USBメモリも差し込み可能になりました。

OTDRを検討される方はこちらまで

内部メモリ搭載は2004年頃から

今や当たり前なっているような機能も、導入された当初はずいぶんと喜んで使用していたものです。

本格的に内部メモリが導入されたのは、2004年に発売された当時の安藤電気(現在の横河計測)AQ7260からになります。

20MBとまだまだ少ない容量ではありましたが、充分に役に立つメモリでした。

もちろん、USBメモリも差し込み可能になりました。

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