国内4社目の融着機メーカーが誕生していたかもしれなかった。それは有名なOTDRのメーカー

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その昔、まだ90年代の話でしたか

実現していれば良かったのか、悪かったのか何とも言えないのですが、実はフジクラ、古河電工、住友電工とに続く国内4社目の融着機メーカーが誕生しようとしていたのです。

安藤電気(今の横河計測)に、計測事業とは別のFAメカトロ事業部という部署があり、そこで融着接続機の開発が進んでいたのです。

計測事業ではご存知の通り、OTDRを開発して販売しておりましたので、一緒に提案出来るこれから大きく伸びしろのある融着接続機を是非とも参入したいということで、開発に励んでおられました。

ですが、元々安藤電気としてはNTT通信業界ではFAメカトロ事業など認知されておらず、ブランドもありませんてした。

FA事業部では、刻印マーキング装置やギヤ測定器を手掛けていて今はベクトルをいう会社として独立営業しています。

そこで、同じく電線メーカーとしてのブランドがある三菱電線工業をパートナーとして販売して行けないかを考えるようになって行きました。

元々、安藤電気当時にFA事業部とで、放電して光ファイバーを接続する部分を評価依頼をしたりして技術交流があったようで、お互いの会社の重役同士が、これから将来的に営業を掛けていければ良いな。と言ってたのですね。

アーク放電ではなく、YAGレーザーを使う方式での融着接続を実験評価されていたようです。

安藤電気の営業担当者や我々代理店営業担当者も期待に胸を踊らせましたが、結局は実現に至らず…

2000年代に突入して、一気に光ファイバーネット回線が普及していくことになっていくのです。

三菱電線工業は、2005年に本工場だった伊丹製作所を廃止。尼崎製作所へ統合、電力通信事業は現在はフジクラダイヤケーブルとなり、熊谷事業所へ行っています。

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