GIファイバの損失測定には
励振器を使って正確な測定をしましょう、いう話で
ブログ記事
GIファイバの損失測定で、励振器は何の為に必要なのか
に掲載しましたが、
いちいちそんなものを用意して接続するなどと煩わしい・・・
と感じられる方もおられるかもしれません。
そんな場合には、
実は励振器を使わないで正確な損失測定が可能になる方法があります。
それは・・・
損失測定の基準光源にVCSEL(ヴィクセル)光源を導入すれば良いのです。
VCSEL(ヴィクセル)光源を使用すると何故、励振器の必要がなくなるのか
損失測定する際に使用する基準光源にVCSEL(ヴィクセル)レーザーを搭載した
光源を使用すると励振器の必要がなくなるようです。
ま、簡単に言うとこのVCSEL(ヴィクセル)光源そのものが
励振器が搭載されたようなものであるという認識でOKです。
VCSEL(ヴィクセル)レーザーとは
ここ近年(1977年)になって東京大学で研究開発が進んで、
30年もの歳月をかけて商品化された日本独自のレーザーです。
従来、通信伝送装置や計測器用途で使用されるレーザー光源やLED光源よりも
発光する光ビームの放射角が狭いため、当然ながらGIファイバのコアへの
伝搬モードも狭い範囲で入光するのです。
よってそもそも伝搬モードが、従来のレーザー光源やLED光源よりも少なくなっているため、
基準光源の値が高くなっていることがなくなり、より公平な測定条件での損失測定が可能になるのです。
先ほどの「このVCSEL(ヴィクセル)光源そのものが励振器が搭載されたようなものである」
と、いう原理が理解できましたでしょうか?
従来、通信伝送装置や計測器用途で使用されるレーザー光源は、
FP(ファブリペロ)レーザーと言われるものが利用されており、
通常、LD光源と言われるものはすべてコレです。
現在でも世界標準的に利用されているほどのものです。
計測用のみで利用されるのは、LED光源(これはレーザーではなくダイオードですね)
計測用の光源としては、グレイテクノスが発売
マルチモードファイバ用の損失測定光源として、有名なのは
PHOTOM(フォトム)ブランドでお馴染みのグレイテクノス社
VCSEL光源 361
↓以下のメーカーページ オプト事業部>光源 ページ参照
グレイテクノス VICSEL光源
ただ、光源波長が850nmしか対応していません。
LANネットワーク機器では、1300nm(または1310nm)波長も結構使われていますので、ここが少し物足りない点かもしれません
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