『700MHz帯を使用する携帯電話基地局の開設に伴うテレビ受信障害対策』
業務に携わっていない方でも聞いたことくらいはありませんでしょうか。
総務省は、近年のスマートフォンの普及等に伴う携帯電話のトラヒック急増、
地上デジタルテレビ放送への完全移行等を踏まえ、700MHz帯の周波数再編を行っています。
700MHz帯の周波数再編では、新たに同周波数帯を携帯電話事業者
(イー・アクセス株式会社(現ソフトバンク株式会社)、株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社/沖縄セルラー電話株式会社)に割当て、
現在、同周波数帯を使用している既存システム(FPU及び特定ラジオマイク)の周波数移行を実施しています。
要するに、今各戸建てやビルやマンションにあるテレビアンテナに、
新たに携帯電話の電波として使うことになった700MHz帯がこのまま通信を開始したのでは、
テレビの受信障害を引き起こしてしまって、放送を正常に視聴できなくなることを
避けるように各アンテナをブースターを取り換えるなどの対策をして回っていく工事です。
光工事や同軸工事をされている方も、部隊の内何班かをそこへ回したりされている話をよく耳にします。
各エリア工事安全対策の指導は、各々のスタイルで行っている状況
直請負は、基本的に3社あるようで、
テレコムエンジニアリング(ソフトバンクグループ)
どうにも、請け負っている各エリアでも、工事の安全対策については、
それぞれ独自の考え方で行っているようでして、あまり統一性はないようです。
屋根上での作業となるのですが、
ハシゴを掛けてする場合と、バケットで乗り入れする場合とあるようです。
ハシゴを掛けてする場合
![](https://i0.wp.com/comws.jp/wp-content/uploads/2018/09/SANY02891.jpg?resize=300%2C225)
画像はこちらより参照
屋根へしっかりと支えることが出来ずに、横へ倒れてしまって転落してしまう。
なんと、死者も出ているそうです。
下でハシゴフレームを支えていてもこらえきれない場合もあるようで、
屋根へしっかりと脚を這っておける器具があるので、そちらが結構人気のようです。
エバー商会 高性能ハシゴアタッチメント ラダーキング【一般的な二連はしご用】
上記ラダーキングほど知名度はありませんが、
こちらも安くて性能も遜色はありません。
はしご作業時の雨どい・屋根・壁の保護と作業安定化の為のワンタッチ器具「ルーフハッチ」
バケットで乗り入れする場合
バケットでは、設備が高額なだけに所有している協力工事業者が限られているのもあり、
なかなか必須としている元請け会社は少ないようですが、
ここら辺もやはりその地区の状況によっては必須とせざるを得なくもなっているようです。
その場合は、
乗り入れもそのまま屋根へと乗り入れは結構危険な行為であるようで、
専用のバケット乗り入れハシゴのような器具が出ているようです。
こちらも業界では、2機種存在していいるようでして、
協和エクシオの子会社であるフジ電設が提供
業界では知名度はありますが、生産数量ロットが多くなく常に納期が問題を抱える
ミライトとの共同開発品で、既に200台出荷実績を持ち若干コストメリットもある
増産在庫生産中
ツール・ディポ製品
700MHzテレビ受信障害対策工事向け バケット昇降はしご 「バケットハッチ」
があります。
どちらが良いかは、一見明らかに見えるかもしれませんが、元請け様の事情次第という面もあるかと思いますのでそこらへんは慎重に選定されればと思います。