従来品のCT30を2005年にリリースして以降、13年ぶりになる新商品をやっとこさ出すことになったようです。
しっかりと充電期間を用意していただけあって、なかなかの充実ぶりに期待できそうです。
8月からと聞いていましたが、少し早まったようです。
回転刃の交換が可能になった
何と言ってもこれでしょう~
今まで、様々なメーカーが何度も挑戦して検証を重ねてきましたが、
なかなか実現には至りませんでしたが、とうとう対応していただけるようになるのです。
果たして、ユーザー側で交換することで、微妙な公差を再現できるのか、が一番の課題であったようですが、
カートリッジ式にすることで、どうにかしたようです。
本当は3年早く出すつもりだったようでしたが、検証に時間がかかってしまったようでした。
融着機19R+と70R+との無線通信で、融着時のファイバ端面情報を受信
なんと!
光ファイバの端面が悪い場合は自動で切断刃の使用位置を変更することが可能となりました。
まさに、IoT時代を予感させる機能です。(IoTとまでは言いませんが)
自分で判断して、切断刃を回転させて使用位置を変更させるのです。
あと、融着機側でファイバカッターの切断刃のカット数をカウントするため、
寿命まであとどれくらい持つのかもデータ把握しながら取り組むことまでが可能となりました。
今まではファイバカッタにカウンタ機能はありましたが、
融着機とファイバカッタがやり取して、というのは初めてです。
多心ファイバカッタ CT50
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真の意味でのカウンタ機能とは
このカウンター機能というのは、カット回数ではなく、心線回数です。
要は単心でもテープ心の4心でも1回というカウントではなく、1心、4心とカウントしていくのです。
そもそも切断刃の60000回と言う数字上の寿命は心線数でのことなので、単なるカット数のカウントでは寿命は単心線でしか、わからないのです。
ココの所を見落としがちなので、よく注意してください。
住友電工 FC-8Rシリーズでは、カウンタ機能がありますが、こちらでは4心テープ、8心テープ心をカットしても1カウントで処理されます。
ユーザー側で交換が可能になったのは回転刃だけではない
がユーザー側で交換出来るというお話はしましたが、
ファイバを把持する上下ゴム部分一体化された「アームセット」
までもが交換可能となり、
今までの修理点検の大部分を占めていた、替刃とゴムの摩耗による工場預かり修理を
大幅に削減が見込まれています。
あと、心線くず入れと交換ユニットはCT-30と同じく存在します。
これは、フジクラ側にとってもメリットなのは言うまでもありませんね。
ただ、今まで掛かったのは、それをさせてしまっていてかえってトラブルが多発して、
メーカー側がクレーム対応に追われていたのでは本末転倒なので、
しっかりと検証に時間を掛けていた、ということなのですね。
それでも、実際には結果はわかりません。
業界初!落下衝撃性を向上により転落しても壊れにくい
画像はhttps://www.kaken.or.jp/topics/jist8050-iso13995/より参照
JIS基準である金属面への高さ76cmから垂直落下に耐える試験にパスしている
とのことで、
今までのファバカッタの弱点でもあった耐久性が大幅に向上しています。
これにより、より工事会社向きな機種となった。
と言えるでしょう。
そして、さらに驚くべき事実がありました
どっしりした地に本体が落ち着くボディ設計により多心ファイバカットに
向いた安定感を実現!
私は以前より自身の情報サイトにて、
どっしりとしたボディで地に安定したものでないと、
8心テープなどの多心ファイバを1~8まで安定してキズをつけてカットさせることは厳しいですよ。
と、他社(古河 S326)をすすめる記事を書いておりました。
8心テープファイバ心線を切るのにオススメなファイバカッタとは
これが結構、こたえていたのか
今回の新製品でしっかりと対策をして来られました。
これは何とも嬉しい対応です。
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