主に黎明期の時期(90年代後半~2002年ごろまで)通信網構築後の試験や保守メンテナンスに向けてリリースされたハンディでバッテリ駆動にも対応した現場持込型として、機関伝送や中継ネットワーク伝送系統での黎明期に、伝送損失測定やシステムレベル光パワー測定に活躍した安藤電気(現在の横河メータ&インスツルメンツ)のminiOTDR AQ7250と共に活躍したベストセラー機種です。
この機種が出るまでは、スタンドアロン型を持ち込んでいた
これがなかった当時は、スタンドアロン型のAQ2140と言う電線メーカーで研究開発や出荷検査などで用いられているような機種を現場持込して測定していました。
初期の頃は、こんな時期があったのです。
光源(送り側)と受光(受け側)を両方装備しているのでマルチメータと呼ばれる
光源も受光も細かいオプションユニットが存在しました。
可視光源ユニットもありましたが、これはサイズが大きく、光源(送り側)と受光(受け側)も1ユニットで占有してしまうようなオプションユニットでした。
バッテリ駆動はオプション対応
AP2104という型式で、Ni-Cdバッテリパックがオプションとして選択して購入が可能でした。
現在のリチウムイオンバッテリとは異なり、持ちが悪いばかりか、継ぎ充電が出来ないのです。
なので、いちいち同じくオプションの充電器のチャージャー AP2103にある放電機能を使って、バッテリを空にしてしまわないといけませんでした。(実際、実施していた方がどれほどいたかは定かではありませんが)
オプション構成
各オプションの詳しい説明は長くなるので省略しますが、写真図のような構成でした。
この機種の通建業界への影響は大きかった
非常に多くの事業者が導入された機種ですが、これにより光通信サービスが国内に普及した貢献を一躍担った面は確実にあると思います。
が、今、思うとかなり高い・・・
双方でロス測定が可能な構成にしようものなら、50万~100万掛かってしまう。
これはやはり販売が見込める数量ロットのボリュームが小さいのでその分開発費などのイニシャルコストが乗ってしまうので、致し方がないとは思います。
あと、光源に使うLD、LEDや受光阻止PDがまだまだ高額だったことも大きかったようです。
横河電機からの吸収合併の話も出てきたり、人材が流出して行ったりした影響もあってか、
安藤電気は、本格的なFTTHサービスに向けて、この光パワーメータの市場において遅れをとってしまうのです。